酸味の日記

積もるストレスにコレ一本!マジで気持ちいい……映画感想日記【冷たい熱帯魚】【園子温】※雰囲気ネタバレ

酸味です

以前、映画の感想日記を書いていた者です

お久しぶりです

アマプラデビューをキメた時は「これから見る映画ぜんぶ感想日記書いたるで!」くらいの気持ちでいましたが

実際はあのあと見た「冷たい熱帯魚」のおかげで、完全に筆が止まってしまいました。

感想書くのに三年かかる

冷たい熱帯魚、ご存知でしょうか?

ヒミズ」「愛のむきだしなどで有名な園子温監督の映画ですね

特に有名なのはそのグロテスクな描写ではないでしょうか?

わたしもそれにつられてノコノコとこの映画を再生した畜生の一人なのでわかります

あとは数年前に見た「ヒミズ」にめちゃくちゃ感動した時から、いつか覚悟ができたら見たい!と思っていた、という理由もありますが

その辺りについて話すとまた五年はかかりそうなので、今日はやめておきます。

さて、「冷たい熱帯魚」の話に戻りますが

率直に言うと、思ってる通りグロテスクではありました

ただ、見終わった後

気持ッちいい……………

ヒミズでも思いましたが、園子温監督の「ストレスの描写」がすごくよくないですか?

中盤あたりまでのジワジワこみ上げてくる不安とか居心地悪い感じとか

この誰かどうにかしてくれ~~~~~みたいなのが永遠と続く感じ………

すごくないですか?

じっくり時間をかけ、少しずつ膨らんでいくストレス

そしてそれが後半に連れて一気にめちゃくちゃになっていくのが…………

ドミノ倒しに快感を覚える人は、こういう気持ちなのかもしれない

そう思いました。

🍋・🍋・🍋

因みに、ヒミズ頭にバケツをかぶせられた状態でトンカチで永遠にガンガンぶん殴られ続けるようなストレスに感じましたが

何かがあと少しで破裂しそうなほどパンパンに膨らむものの、すんでのところで火が消され爆発を間逃れるような……

今までの反動のようにすべてをめちゃくちゃに、自分の思うままにぶっ壊す冷たい熱帯魚とは、また違った解放感を味わえるラストにも感じられました。

あと

ヒミズ

土の中みたいに冷え切った空気から一転して

背に暖かい朝日を感じられるようなラストでしたが

対して冷たい熱帯魚

興奮して熱くなっていたところで急に冷や水ぶっかけられて静かに戻る

みたいな

このなんか劇中の体感温度の変化が……

真逆ってなんかすごない……?

今気づいて言いたくなりました

また映画のヒミズは、原作とラストが異なるので賛否両論あるのですが

登場人物たちが抱えた問題のなにが解決したとはいえなくとも絶望の中の一筋の光に向かい進んでいく……

主人公が希望に向かうエンディング

と思えるので

映画を見た人に希望を与えてくれるとても素晴らしい終わり方だなとわたしは感じました。

ただ

わたしは映画を見てから原作を読んだからそう思えるだけで

見る順が逆だったり、映画を見た時の自分の状況が違えば

また違う感想になっていたかもしれません

わたしはこの映画が結末を含めすごく好きなのですが

先が見えなくて、不安に包まれ、もう何もやめてしまいたい

そんな時に不意に見てみると刺さる人がいるかもしれない、と思います。

あくまで個人の見解です、出過ぎた真似をすみません。

ヒミズの感想みたいになってきましたね

冷たい熱帯魚、英語だとCOLD FISHになるから

氷の絵文字と魚の絵文字で表せるやん!

って思ったんですけど、どうですか?

今のところわたし以外に使ってる人は見たことありません。

日々ストレスに耐えて耐えて頑張ってる人

そのストレスからとにかく解放されたい人

めちゃくちゃになりたい人、したい人

そんな人には冷たい熱帯魚をおすすめしたいです

気持ちいいよ

🍋・🍋・🍋

エンターテインメント映画ってこういうことなのかもしれない

わたしは園子温監督の映画を何本か見た時に、そう感じました。

地獄でなぜ悪い」が特にそんな気がする

地獄でなぜ悪い、はさっきまでの二つとはまた違って

三谷幸喜か?

ってくらい個性豊かなキャラクター達で溢れていて

それぞれの思惑が交差して笑いも情熱も血も交じりごちゃごちゃグチャグチャになっていく…………

ハイテンションコメディの皮をかぶった変態映画、という印象でした。

これもま~じで楽しい映画です

なんか、笑いと狂気は紙一重、みたいな言葉をガムにしてくちゃくちゃ噛まされ続けるみたいな特殊な映画でした、なにそれ

わたしは特に、あの何とも言えない空気感のラストシーンが大好きで

あれをまた味わうために、もう何度か繰り返し見ています。

ラブもあるので、カップルで見るのにも向いているのではないでしょうか?

映画は何も考えずに再生するのが良いのかもしれません

まだ映画三本しか見てないくせに知ったような口聞いてたらマジで怒られるかもしれないので、もうやめにしておきます。許してください。

あとあんまり関係ないけど、冷たい熱帯魚で主人公の奥さんの役をしていたり、ヒミズや地獄でなぜ悪いなど

園子温作品に度々出演されている神楽坂恵さんと(園子温監督が)結婚されていたことを知った時は驚きました

気になってしまいついつい二人について色々調べていると、地獄でなぜ悪いでの國村隼さん神楽坂恵さんキスシーンについて

撮影中は良くても、編集中何度も見るのは辛い

みたいなことを監督が仰っていたらしいんですよ

微笑ましくてすごく嬉しくなっちゃいましたね。

🍋・🍋・🍋

園子温映画には、神楽坂恵さんを始めとする魅力的な俳優さんが沢山出演されていますよね

わたしは冷たい熱帯魚を見た時、特に黒沢あすかさん演技に心臓をバクバクさせました

黒沢あすかさんの、すごく特徴的ですよね

よく通るとんでもない色気をまとった声

美しさ色気をまとった繊細な演技からの怒号を飛ばす荒っぽい演技の切り替わりが見ていて気持ちいい………

ラブシーンも「見てていいのかな・・・」と思いながらも、あまりに扇情的な絵面、声に思わず生唾を飲みガン見してしまうような生々しい厭らしさで………

冷たい熱帯魚における黒沢あすかさんの魅力

わたしが文字にするとどうしても気持ち悪くなってしまうので、もうやめます。

☟☟☟

ヒミズで言えば、わたしは特に染谷将太さんが刺さりました

独特な雰囲気を持ちつつ、なんでかどんな系統の映画の世界観にも馴染んでいるのすごくないですか?

因みに酸味はここに至るまで「寄生獣」→「ヒミズ」→「三月のライオン」の順に三種類の染谷将太さんを摂取してきたのですが

そうしてる内に少し前のテレビドラマで「浦安鉄筋家族」に出演してるし、かと思うと「初恋」にもいるしで……

変わり身が激し過ぎて、わけがわからなくなってしまいました。

🍋・🍋・🍋

ここにきて冷たい熱帯魚の話があんまりできてないことに気付きました、大変です。

少し匂わせた気もしますが、グロテスクな描写匹敵するくらい生々しいアレなシーンもたくさんあります

園子温映画はエロもグロもぜんぶ、目を背けたくなるほどに生々し過ぎるのが魅力だと酸味は思います…

そしてそれをエンターテインメントとして、どんな酷いテーマでもめちゃくちゃ楽しい映画に落とし込めてしまうのが凄いと思うのです……

映画を見なければ伝わらない気がするので、気になったら是非覚悟を決めて見て欲しいですね

わたしは監督の偏見ありきの力強いメッセージ性でぶん殴られ続け、最後には頭をつかまれ「(この問題について)お前はどう思うんだ?」と怒鳴られ、無理やり向き合わされるような、考えさせられるような映画が大好きなので

もし同じような人がいたら、そういう人にもおすすめかもしれませんね

もうわけがわからなくなってきたので終わります

また感想を書く自信がなくなってきた

みなさんも、どうにもならない現状に行き詰まり、しんどくなった時は「冷たい熱帯魚」を見て、ストレス発散してみてはいかがでしょうか?

あとは、何も考えず「ヒミズ」を再生してみるのもいいかもしれません。

地獄でなぜ悪い」もキマるから本当におすすめ

そのほかの映画とか、最近ではアマプラオリジナルの園子温×斎藤工の短編映画とかもまだ見てないけど絶対面白いので

心の調子に合わせて、これから園子温作品をすこしずつ見ていこうと思います。

みなさん、いい映画ライフを

それでは、わたしは引くほど腰を痛めている最中なので

横になって身体に優しい映画をキメたいと思います。

ここまで見てくださってありがとうございました

お疲れさまでした。

おわり

更新日2020/12/21

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